京都に来てもうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
あまりに忙しくてブログの存在を忘れていました。
本当は始めから色々と記録して行ければと思っていたのですが、そんな余裕は皆無で日常の様々な手続きに追われていました。
移住してみて、私たちは実に多くの決まりごとの中で暮らしているのだと改めて実感しました。郵便物の多いこと(笑)。
ブログって、何となく時代に逆行しているのかな、とも思うのですが、情報ではなく思いを伝えるのには丁度いいのかも知れません。
ここにのんびり書き込んで行くのがらしいのだと思います。
必要な人に、ご縁のある方に、そっと届けば幸いです。
京都に到着した日は、桜が満開でした。
青梅を出発した早朝は霧雨が降っていたのですが、京都の街は夕暮れ時の優しい光に包まれていて、少し心が躍りました。
慣れない道を用事に追われて走りながら、桜を横目にお花見は「また来年」と贅沢な約束に変えました。
「また」があるってシアワセなことだな、とふと思いました。
店舗のオープンからも早いもので一ヶ月が経ちました。
天神さんの骨董市も経験し、少しずつではありますが、周りの方に「靴屋」だと認識されて来ているようです。
改装工事も終わり建物もスッキリしましたが、ここかしこに古き良き面影はたくさん残っています。
その中で一番気に入っているのがこの呼び鈴です。
色も形状も可愛くて、その「仕掛け」がまた微笑ましいのです。
入口のガラス戸を開けると、優しい音色が店内に響きます。
番犬ユニが吠えることはもう無いので、これからはこのベルが皆さんをお迎えします。
この戸を開けて、直接この店に出向いて下さること。
これからお会いする一人一人の方とのご縁を、この呼び鈴の音色を聞くたびに感謝したいと思っています。
細やかなるもののその存在感。
気付かなかったことに気持ちが向いたりして、やっと日常の落ち着きを取り戻しつつあります。
私の「つづき」の始まりです。