やっと刺すような寒さが無くなって、空気が柔らかくなって来たことを感じる今日この頃。
自転車で走っていると、ふわっと沈丁花の香りが。嬉しくなります。
2月に入ってからは春夏に向けて黙々と型紙を見直したりしています。
サンダルのサンプルの制作に入る前にずっと作りたかった姫路の白なめしでカジュアルシューズを一足作りました。
と言ってもこれは自分用に。
履き心地、経年変化、強度、諸々、先ずは私がどう感じるか実験です。
昨年の夏に工場を見学させて頂いて、たくさんの時間を割いて様々な説明をして下さった白なめしの革について。
新田さんのお話もお気持ちも、とても胸に響きました。
http://www.shironameshi.net/qcms/index.php
http://himeji.jibasan.jp/takumi/nitta/index.html
この素晴らしい技術と思いの込められた革を、どう活かせるかな、とずっと考えて来ました。
広げて見ると、傷、皺、染みなどもそのままで、なんと言うかとにかく正直な、ありのままの革なのです。
でも、見れば見るほど表情豊かでどんどん好きになる。
そして今回靴になってみて、益々良いな、と思いました。
一枚の革だった時のワイルドさも、小さな世界で優しい顔を見せてくれるようになりました。
これから、どんどん活かして行きたいと思います。
商品としてホームページにお目見えするまでどうぞ楽しみにしていて下さい。